トランプ氏、性的虐待と名誉毀損の民事訴訟で控訴
(CNN) 米国のトランプ前大統領の弁護士は11日、同氏による性的虐待と名誉毀損(きそん)を認定したニューヨーク連邦地裁の評決に対して控訴の申し立てを行った。評決は500万ドル(約6億8000万円)の賠償金の支払いを命じている。
トランプ氏は以前から、控訴する計画を示唆していた。
当該の訴訟では元雑誌コラムニストのE・ジーン・キャロルさんが、1996年春にデパート「バーグドルフ・グッドマン」の試着室でトランプ氏からレイプされたと主張。何年も後に被害を公表した際、名誉を毀損されたと訴えていた。
陪審はトランプ氏の責任を認め、暴行に対して200万ドル、名誉毀損で300万ドルの支払いをそれぞれ命じた。
トランプ氏は自身に対するキャロルさんの主張を全て否定。評決は「完全な恥辱」だと述べていた。
トランプ氏の大統領選への立候補に関して、評決が法的に影響を及ぼすことはない。同氏は評決の翌日に参加したCNN主催の対話集会で、性的虐待の訴えを改めて否定。キャロルさんについて軽蔑的なコメントを口にした。