米政権、ロシア・ベラルーシの状況を注視 核態勢変える「理由なし」
(CNN) ブリンケン米国務長官は16日、ロシアのプーチン大統領が隣国ベラルーシに戦術核兵器を配備したと主張したことを受け、米政権は両国の状況を注視していると明らかにした。
国務省で開かれたシンガポールのバラクリシュナン外相との共同記者会見で述べた。米国の核態勢を「変える理由」はないとも述べ、ロシアが核兵器使用の準備を進めている形跡は見られないと指摘した。
ブリンケン氏はまた、北大西洋条約機構(NATO)の領土を「隅々まで」防衛する米国の決意に変わりはないと表明した。
ベラルーシに関しては、ルカシェンコ大統領がまたしても、国民の意思に反して国の主権を明け渡す「無責任で挑発的な選択」を下したと指摘した。
ロシアのプーチン大統領はこれに先立ち、サンクトペテルブルクで開催中の経済フォーラムで、ベラルーシで保管される戦術核兵器が同国に到着したと主張していた。
ベラルーシはウクライナ戦争でロシア側に付く数少ない同盟国の一つ。昨年2月にはロシア軍がベラルーシ領からウクライナ入りすることを許可し、ロシアによる侵攻開始を支援した。