プリゴジン氏の軍へ挑戦の兆候を事前把握か、米情報機関
(CNN) ロシアの民間軍事企業「ワグネル」創設者のプリゴジン氏がロシア軍指導部に対する「重大な挑戦」を相当に長い間計画し、この兆候を米情報機関が把握していたことが25日までにわかった。
この情報に通じる関係者3人がCNNに明かした。ただ、重大な挑戦の最終的な目的は不明だったとした。
米情報機関当局者は先週前半、米連邦議会の有力幹部8人にワグネルの動向について説明。ロシア近くでの部隊や装備品の集結などに言及していた。
米国や西側諸国の情報機関当局者は、ワグネルが兵器や弾薬の大量備蓄の準備を進める兆候に気づいていたという。
この諜報(ちょうほう)に詳しい関係筋は「全てがあっという間に起きた」と振り返り、
プリゴジン氏によるロシア軍への威嚇にどれほどの真剣味がこもっているのかや、ワグネル部隊をどこへ送り込むのかを見極めるのは難しかったと指摘した。
CNNが先に報じたように、ロシア内で23日夜から24日にかけて起きたプリゴジン氏による反乱行動のめまぐるしい展開は米政府当局者たちが不意打ちを受ける格好ともなっていた。米政府高官らは予定していた海外渡航を中止し、緊急会合を招集する事態に追い込まれてもいた。