マウイ郡危機管理局トップ、健康上の理由で辞任 山火事発生時にサイレン鳴らさず
(CNN) 米ハワイ州マウイ郡は17日、同郡の危機管理局の局長が健康上の理由で辞任したことを明らかにした。同局長は前日、マウイ島で山火事が発生した際に警報サイレンを作動させなかった判断を擁護する発言をしていた。先週起きたこの山火事は、米国内のものとしては過去100年以上で最大の被害を出している。
郡によるとハーマン・アンダヤ局長の辞任は即時有効となっている。
8日に始まった山火事では、ここまで子どもを含む少なくとも111人が死亡した。犠牲者の大半は島の西側に位置する町、ラハイナの一帯に集中している。火が燃え広がった地域のほとんどは、まだ捜索が必要な状況だと複数の当局者が明らかにした。
マウイ郡の郡長を務めるリチャード・ビッセン氏は、可能な限り迅速に後任の局長を発表すると述べた。
アンダヤ氏が言及した健康上の理由の詳細は現時点で明かされていない。CNNはハワイ州のグリーン知事にコメントを求めている。
ハワイ州の危機管理局の報道官は先週、山火事が拡大し始めた時に誰もマウイ島の警報システムを作動させようとしなかったと説明した。