ブリンケン米国務長官、キーウを訪問 侵攻開始以降で3度目
(CNN) ブリンケン米国務長官は6日、ウクライナの首都キーウに到着した。2022年2月にロシアの全面侵攻が始まって以降、ブリンケン氏のキーウ訪問は3度目となる。
今回の訪問はウクライナの反転攻勢が4カ月目に入る中で行われた。一時は戦場での攻勢に成果が出ていないとの懸念も広がっていたが、ウクライナの指導者はここにきて、特に南部における最近の戦果をアピールしている。
ブリンケン氏は6日にまず軍の墓地を訪れ、戦死したウクライナの兵士をたたえ献花した。その後はウクライナのゼレンスキー大統領らとの会談が予定されている。ゼレンスキー氏は5日、東部バフムートの部隊を訪問しており、ブリンケン氏はバフムート周辺でのウクライナの領土奪還作戦について直接報告を受けるものとみられる。
国務省の高官はブリンケン氏に同行する記者団に対し、今回の訪問は国連総会に臨む前に米国とウクライナの足並みをそろえる機会になると説明した。
この高官は「ウクライナはニューヨークで、世界各地の協力国やパートナー国に現在の状況や支援継続の必要性について説明するという重要な任務がある」などと説明。「ニューヨークに向かう前に協議や連携の機会を持つのは非常に重要だ」と述べた。
ブリンケン氏は22年4月、オースティン国防長官とともにキーウを訪問した。ロシア軍がキーウ北郊から撤退したわずか数週間後のタイミングだった。2回目の訪問は昨年9月、ウクライナの最初の大規模反攻がハルキウ州で進行するさなかに行われた。