拘置所から4人脱走、1人は殺人罪 米ジョージア州
(CNN) 米ジョージア州中部の拘置所に収容されていた4人が脱走し、当局が捜索を続けている。このうち1人は殺人罪に問われている。
現地の保安官事務所が16日の記者会見で発表したところによると、4人は同日午前3時ごろに脱走した。建物の2階にある共用スペースの窓が割れ、敷地を囲うフェンスが切断されていた。
フェンス近くの駐車場に止まっていた乗用車の運転者が加担したとみられる。現場の映像からは、この車が前夜から待機していたこと、フェンスが細工され、脱出に使ったとみられる道具が運び込まれたことが分かった。
4人は車が走り去った後で外に出た姿が映っているため、別の車で逃走した可能性があるという。
4人のうち1人は、殺人罪に問われている52歳の被告。暴行罪の24歳と、銃器所持と薬物密売の罪に問われた29歳も逃走している。もう1人は37歳で、武器を使って大量の薬物を流通させた連邦罪で有罪となり、連邦保安局に拘束されていた。
当時、拘置所内にいた職員は10人未満だった。4人がどのように居室から抜け出して共用スペースに入ったのかなど、内部調査が続いている。共用スペースは当時、収容者らが就寝中との理由から施錠されていなかった可能性がある。
4人は収監前に面識はなかったとみられるが、このうち3人は過去にも数回、同じ拘置所に収容されていた。
保安官事務所は市民らに捜索への協力を呼び掛けている。身柄拘束につながる情報の提供者には、1000ドル(約15万円)の報奨金が支払われる。
拘置所の周辺では16日、予防的措置として当該学区の38校で出入口が封鎖され、屋外での活動が制限された。