遊園地で武装男の遺体発見、襲撃を計画も自殺か 米西部
(CNN) 米西部コロラド州の遊園地内で銃と爆発物を持った男の遺体が見つかり、捜査当局が詳しく調べている。男は遊園地への襲撃を計画しながら、実行前に銃で自殺したとみられる。
現地の保安官が10月30日の記者会見で発表したところによると、現場は同州グレンウッドスプリングスの遊園地。遺体は28日朝の開園前に女性トイレで発見され、州内在住のディエゴ・バラハス・メディナ容疑者(20)と判明した。検視当局が自殺とみて調べている。
メディナ容疑者は閉園時間中に不法侵入したとみられる。防護服と防弾ヘルメットを着け、半自動小銃と半自動拳銃、装填(そうてん)済みの弾倉を持っていた。銃のうち少なくとも2丁は、追跡不可能な自家製の「ゴーストガン(幽霊銃)」だった。さらに遺体の近くと車の中から、偽物を含む即席爆弾が見つかった。
同保安官は、容疑者の計画が実行されれば多くの死傷者が出る恐れがあったと指摘。阻止できたのは極めて幸運だと述べた。
トイレの壁には「私は殺人者ではない。洞窟に入りたかっただけ」という走り書きが残っていたが、容疑者が書いたかどうかは確認されていない。
容疑者は母、兄弟と3人暮らしだった。当局は家族から事情を聴き、自宅を捜索している。本人に犯罪歴はなく、今のところ周囲が異変を察知していたとの情報も入っていない。
遊園地は山の上にあり、来園者は5分間ゴンドラに乗るのが唯一のルート。保安官は、計画が実行された「最悪のシナリオ」では救急要員が出動したり、死傷者を下山させたりすることさえままならなかっただろうと述べた。