イスラエルはガザ占領できない、紛争終結後は「移行期間」の可能性 米国務長官
(CNN) イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスとの紛争をめぐり、米国のブリンケン国務長官は8日、イスラエルがガザを占領できないことは明らかだとしつつ、紛争終結後は何らかの移行期間を設けることが必要になる可能性があるとの見方を示した。
ブリンケン氏が「移行期間」について言及した一方、イスラエルのネタニヤフ首相は今週に入り、ハマスとの戦争が終結した後も、イスラエルが「無期限」にガザの安全保障全般の責任を持つと発言していた。
ブリンケン氏は、イスラエル高官から「ガザを再占領し、ガザの支配権を保持するという意図はない」と聞いたと述べた。
ブリンケン氏は、ネタニヤフ氏の発言に対する反論を暗に示し、紛争終結後のガザにおける「永続的な平和と安全」に対する米国の条件を明確にして、ガザの領土を縮小したり占領したりしてはならないと強調した。
ブリンケン氏は、パレスチナの人々がガザとヨルダン川西岸地区の統治の中心となることが不可欠であり、再占領が再び起こることは避けるべきだとの見方を示した。
ブリンケン氏は「唯一の疑問は、必要な移行期間があるのかということだ。安全保障を確保するためにどのようなメカニズムが考えられるかということだ。しかし、我々は再占領をしないこと、パレスチナの住民を強制移住しないことを明確にしている」と述べた。