バイデン米大統領、ガザの「病院は保護されるべき」
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがガザの病院を攻撃に利用しているとイスラエルが主張するなか、米国のバイデン大統領は13日、ガザの病院に対する懸念を表明した。
米国の諜報(ちょうほう)に詳しい米当局者はこれより前、ガザで最大規模の病院であるシファ病院の下にハマスの司令部があると述べていた。イスラエル側も、ハマスが建物の地下壕(ごう)からロケット攻撃や作戦の指揮を行っていると同様の主張を行っている。
イスラエル軍の報道官は2週間前、「医療施設がテロ目的で使用された場合、国際法に基づいた、攻撃からの保護を失う恐れがある」と述べていた。こうした発言は、イスラエルの攻撃目標に病院が含まれていることを示唆しているようだった。
バイデン氏はガザの病院について懸念を表明。何が起きているのかについて懸念を表明することにためらいはないとし、病院に対する侵入的な行為が減ることを望むし、期待していると語った。
バイデン大統領によれば、ハマスが拘束している人質の解放に向けた戦闘の休止について取り組みが進められており、カタールとともに交渉が行われている。
国際NGO「国境なき医師団」は12日、シファ病院周辺での戦闘行為が止まっておらず、絶え間ない攻撃によって避難が妨げられ、救急車の移動も危険すぎる状況となっていると明らかにした。