バイデン米大統領、ハマスの人質解放に向けた交渉の成立を確信
(CNN) 米国のジョー・バイデン大統領は14日、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム勢力ハマスに拉致された人質について、解放交渉の成立を確信していると述べた。
バイデン大統領はホワイトハウスで記者団に対し、人質解放交渉について「1日も欠かさず関係者と話をしており、実現すると確信している。だが詳細に踏み込むつもりはない」と語った。
交渉に詳しい米政府高官が14日、CNNに語ったところによると、数日間の戦闘停止と引き換えに人質を解放する条件をめぐり、イスラエルとハマスの間で合意に近付いているという。
ただし、交渉は依然として流動的で、決裂する可能性もまだ残っていると当局者は強調。欧州の外交官は13日、一部の人質が数日以内または数週間以内に解放される可能性があるとの見方を示した。
現在は、ハマスが大勢の人質を同時に解放すると同時に、イスラエルがパレスチナの囚人を釈放する案について交渉が進められている。人質と囚人の交換は、最大で5日間の戦闘停止が続く間に行われる。戦闘停止の期間など詳細については依然として流動的な状況にある。
バイデン大統領は14日、人質の家族に向けたメッセージを求められ、「頑張ってほしい、もうすぐだ」と語った。
ハマスの報道官や交渉に詳しい関係者によると、イスラエル側は人質100人の解放を求めているという。
ハマスの軍事部門「カッサム旅団」の声明によれば、70人の女性と子どもの解放と引き換えに、戦闘を5日間停止する案を中心に交渉が進められている。
イスラエル政府高官は、カタールと米中央情報局(CIA)、イスラエルの情報機関「モサド」が人質解放交渉に対応していることを明らかにした。