米国に対するテロの脅威増大、「どこを向いても赤信号が点滅」 FBI長官証言

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米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官、米ワシントンDCの米連邦議会議事堂/Kevin Dietsch/Getty Images

米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官、米ワシントンDCの米連邦議会議事堂/Kevin Dietsch/Getty Images

(CNN) 米連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官は5日、米上院司法委員会の公聴会で、米国を脅かす脅威が今ほど高まっている状況は、自身の長年のキャリアの中で見たことがないと語った。

公聴会で共和党のリンゼー・グラム議員は、「赤信号の点滅」が見えるかとレイ長官に質問した。これは2001年9月11日の同時多発テロ前に、米当局が見過ごしていた兆候を意味する。

レイ長官は「どこを向いても信号が点滅している」と答えた。

レイ長官は公聴会の冒頭、イスラム組織ハマスのテロ攻撃に触発された個人によるテロを警戒していると述べ、「10月7日以来、外国のテロ組織による攻撃の呼びかけが絶え間なく続いており、我々はハマスのイスラエルに対する恐ろしいテロ攻撃に触発された人物による攻撃を発見・阻止するために、24時間態勢で対応している」とした。

ハマスについては冒頭の発言とは別に用意した声明の中で、現時点では米国内で作戦を実行する意図や能力はないとの見方を示す一方、「その可能性を無視することはできず、無視はしない」と述べた。

レイ長官はヘイトクライム(憎悪犯罪)の増加にも言及し、10月7日以来の反ユダヤ主義の脅威増大を「不穏な傾向」と位置付けている。

また、FBIが摘発したサイバー犯罪は前年より40%増え、逮捕したサイバー犯罪者は60%増えたと説明。さらに「過去2年の間に2億7000万人を殺害できる分量のフェンタニルを押収した。これは米国の人口の80%以上に相当する」と語った。

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