ジュリアーニ氏に210億円の支払い命令、選管職員からの名誉毀損訴訟で
(CNN) トランプ前米大統領の元顧問弁護士ルディ・ジュリアーニ氏が2020年大統領選後の発言を巡りジョージア州の選挙管理職員2人から名誉毀損(きそん)を訴えられた裁判で、 首都ワシントン連邦地裁の陪審は15日、ジュリアーニ氏に対し2人に約1億5000万ドル(約210億円)を支払うよう命じた。
ジュリアーニ氏は、原告のルビー・フリーマンさんとシェイ・モスさんに対して、名誉を傷つける発言をしていたことを認めていた。
支払い命令が出た金額の内訳には、両原告に対する名誉毀損や精神的苦痛に対する補償が含まれる。
陪審の評決が読み上げられた後、ジュリアーニ氏は裁判所の外で、「現時点で発言できることはほとんどない」と述べた。
その上で支払いを命じられた金額に言及し、「ばかげた数字に、裁判全体のばかばかしさが表れている」と強調。自身を弁護する証拠を提示する機会が得られなかったように感じるとも訴えた。
フリーマンさんとモスさんがジュリアーニ氏の発言に絡んで受けたと証言した脅迫については、「不快で嘆かわしいものだ」と認めたが、こうしたコメントは「自分に関係がない」との見解を示した。
また政治の世界ではそうしたことがたくさん起きているとし、自分も「そのようなコメントを毎日」受けていると主張した。
ジュリアーニ氏は裁判が公平ではなかったとして、控訴する方針を明らかにした。