トランプ氏元側近のナバロ元大統領補佐官に禁錮4カ月 議会侮辱罪で
(CNN) 米連邦地裁は25日、2021年1月の連邦議会襲撃事件を調査する下院特別委員会の召喚に応じなかったとして、トランプ前政権のナバロ元大統領補佐官(通商担当)に議会侮辱罪2件で禁錮4カ月を言い渡した。
ナバロ氏は昨年9月に有罪評決を受けていた。
ナバロ氏の公判を担当したアミット・メータ判事は、起訴が政治的な動機によるものだと主張するナバロ氏を非難し、今回の判決は「自身が招いたもの」だと述べた。
メータ氏は「あなたは被害者ではない。政治的な動機に基づいた訴追の対象でもない」「こうした状況はあなた自身が招いたことだ」などと指摘した。
禁錮刑に加え、9500ドル(約140万円)の罰金も科した。
ナバロ氏は同日、巡回控訴裁に控訴した。同氏の弁護団はこれまで、トランプ氏が大統領特権を発動したために召喚に応じなかったというナバロ氏の主張に関連する問題を提起するために控訴するとの方針を示していた。
起訴された2件の罪の法定刑はいずれも最低1カ月だが、検察側はそれぞれで6カ月の禁錮刑(同時執行)を科し、また罰金20万ドルを言い渡すよう求めていた。
トランプ氏の側近では、バノン元大統領首席戦略官も下院特別委への協力をめぐって訴追された。バノン氏は昨年、議会侮辱罪2件で有罪となり、その後、禁錮4カ月を言い渡され、現在上訴中。