トランプ氏の荒っぽいコメントへの攻撃強化を バイデン氏が側近に指示

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バイデン米大統領=12日、米ワシントンDC/Kevin Lamarque/Reuters

バイデン米大統領=12日、米ワシントンDC/Kevin Lamarque/Reuters

(CNN) 米国のバイデン大統領はこの数日の間に、自身の選挙陣営の幹部に直接伝える形でトランプ前大統領の扇動的なコメントに対する攻撃を強化するよう指示した。指示の内容に詳しい情報筋2人が明らかにした。

これらの情報筋によれば、バイデン氏が最側近のスタッフに与えたとされる指示の要旨は、陣営の取り組みとしてトランプ氏が公言するとんでもない内容のコメントを目立たせることにある。

以前は報じられなかったバイデン氏によるこのような指示は、本人が今年11月の大統領選での対決を想定するトランプ氏について、常軌を逸しており大統領職に適さないとの印象付けを行うのが極めて重要だと認識していることを如実に示す。過去数週間、バイデン氏の陣営はトランプ氏が共和党指名の大統領選候補者になる前提で準備を進めていると明らかにしていた。

バイデン氏の側近らの間では、あまりに多くの有権者がトランプ政権時代に目撃した凶悪かつ容認できない出来事を忘れているように見えることへの懸念が広がっている。選挙顧問の1人が最近述べたように、トランプ政権時代を好意的に振り返るような有権者が多数いることも側近らを驚かせている。

バイデン氏の陣営の幹部を務めるアンマー・ムサ氏はCNNへの声明で「ドナルド・トランプはバイデン大統領が支持し、就任以来成し遂げてきたあらゆるものの対極にある。従って選挙活動の最優先事項は、今後9カ月間でそうした厳しい選択を有権者に向けて明らかにすることになるだろう」と述べた。

トランプ氏が今月、軍事費の拠出が基準に満たない北大西洋条約機構(NATO)の加盟国に対してはロシアに「好き放題させる」と発言した際、バイデン氏の陣営はすぐさまこれを非難する本人からの声明を発表。声明の中でバイデン氏は「自由と民主主義そのものが11月の投票にかけられる」と強調していた。

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