スペインとポルトガルで大規模停電、現時点で分かっていること
スペインとポルトガルで大規模停電、交通に混乱
(CNN) スペインとポルトガルの広い地域で停電が発生し、原因をめぐる誤情報やうわさが早くも拡散している。
フランス南西部での火災が原因だという報道もあるが、フランスの電力会社はこれを否定。ポルトガルの国家サイバーセキュリティーセンターも、国営LUSA通信に対し、サイバー攻撃の証拠はないと述べた。
停電の原因ははっきりしていないが、各国政府は緊急会合を開き、電力会社は復旧作業を急いでいる。
現時点で把握されている主なポイントは次の通り。
スペイン首都マドリードで午後0時30分ごろ、ポルトガル首都リスボンで午前11時30分ごろ、イベリア半島の広範囲で停電が発生した。フランス・バスク地方の一部も一時影響を受けたが、まもなく復旧した。
スペインとポルトガルでは鉄道や地下鉄、空港に影響が出た。
スペインの送配電事業者レッド・エレクトリカは28日、地元メディアに対し、全利用者への送電復旧には6~10時間かかる可能性があると説明した。
スペイン当局は、住民に対し外出を控え、緊急時のみ通報するよう要請。救急車や作業車が通行できるよう道路をあけるよう求めている。
ポルトガルでは、警察が信号機や街路灯が故障する恐れがあると警告しており、不要不急の運転を控え、路上では注意するよう呼びかけている。