ネコ科動物販売の疑いで男女を逮捕、国際密輸組織の存在が明るみに スペイン

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マヨルカ島でネコ科動物の繁殖や販売を行っていたとされる男女2人が逮捕された/Civil Guard

マヨルカ島でネコ科動物の繁殖や販売を行っていたとされる男女2人が逮捕された/Civil Guard

(CNN) スペインのマヨルカ島で、野生のネコ科動物の繁殖や販売を行っていたとされる男女2人が密輸や文書偽造などの容疑で警察に逮捕された。

スペイン治安警備隊の14日の発表によると、マヨルカ島マナコルの敷地内でサーバル2頭とカラカル1頭を含むネコ科動物19頭が発見されたことを受け、2人を拘束した。

2人はホワイトタイガーやクロヒョウ、ハイエナ、ピューマなどさまざまな種を、インターネット経由で世界各地に販売していたとされる。

捜査当局はロシアやベラルーシ、中国の動物パスポート約40冊のほか、コンピューターや携帯電話などを押収した。

今回の捜査を通じ、ブリーダーや密売人、獣医師などが絡む国際犯罪組織の存在が明るみに出た。

捜査が始まったのは今年3月、マヨルカ島の男女がネコ科動物を繁殖させてネットで販売しているという通報が自然保護局に寄せられたことがきっかけだった。

2人はSNSで活発な活動を展開していたとされ、マヨルカ島で行っていた繁殖は「氷山の一角」にすぎないと捜査当局は見ている。

2人は国際的な野生生物密売組織の一員だった疑いがもたれている。動物の大半はロシアやベラルーシ、ウクライナからポーランドとベラルーシの国境を経由して、欧州連合諸国へ密輸されていた。

例えばウンピョウは希望小売価格6万ユーロ(約970万円)で売り出されていたという。

押収された動物は一時的にマヨルカ島の動物園に預けられ、いずれスペイン本土のアリカンテに移される。

密売組織はカラカルのような動物が人に危害を加えないよう、イエネコと一緒に繁殖させようとしていたという。

押収された動物は全て、ワシントン条約(CITES)で国際取引が規制されていた。

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