ピューマ、マウンテンバイカー5人襲い1人負傷 米ワシントン州
(CNN) 米ワシントン州の魚類野生生物担当部局などは、同州トクール川沿いの荒れ地でマウンテンバイクの運転に興じていた5人に少なくとも1頭のピューマが襲いかかり、1人が負傷する騒ぎが起きたとこのほど報告した。
ピューマは5人の後をつけ回していたという。別の1頭も明らかにいたとみられるが、同部局の職員が現場に到着し、襲撃した1頭を射殺する間などに山の中に逃げたとした。
同州キング郡の保安官事務所によると、5人はピューマを追い込み、緊急事態の連絡をしていた。当初の情報によると、5人はマウンテンバイクを使ってピューマを身動きできない状況に追い詰めていたという。
同事務所の声明によると、引っかかれたり、噛(か)まれたりするけがを負ったのは60歳とされる女性で入院した。命に別条はなかった。
同部局の警察によると、射殺したピューマは生後6カ月以上とし、歯の成育状況を調べ正確な年齢を判断するとした。逃げた別の1頭を追っているが、見つかったとの情報は現時点でまだない。
人間と野生動物との不慮の衝突が起きた場合には公共の安全性の確保が最優先とし、当該の動物を処分しているが、人間を襲うピューマの事例は「極めてまれ」とも主張。「ワシントン州では過去100年で住民らが死亡したのは2件。遭遇後にけがを負ったのは約20件」との事実に注意も向けた。