ペットの毒トカゲにかまれて男性死亡、自宅で違法飼育 米コロラド州
(CNN) 米コロラド州デンバー郊外に住む男性が、ペットとして飼っていた毒をもつ爬虫(はちゅう)類「アメリカドクトカゲ」にかまれて死亡した。アメリカドクトカゲの飼育は同地の法律で禁止されていた。
死亡したのはデンバー郊外のレイクウッドに住むクリストファー・ウォードさん(34)。レイクウッド警察によると、飼っていたアメリカドクトカゲ2匹のうち1匹に手をかまれて死亡した。
今月12日、交際相手の女性がアメリカドクトカゲの飼育部屋に入ったところ、1匹がウォードさんの手に食いついていたという。ウォードさんは直後に発症して嘔吐(おうと)を繰り返し、意識を失って呼吸が停止した。
警察によると、女性は別の部屋にいたことからウォードさんがかまれた経緯は分からないと話している。しかし、ただ事ではなさそうなウォードさんの声が聞こえたという。
ウォードさんは近くの病院に運ばれて生命維持装置を装着されたが、その後脳死を宣告され、16日に死亡した。死因は発表されていない。
アメリカドクトカゲは先週、警察やコロラド州公園野生生物局、天然資源省がウォードさんの自宅から撤去した。サウスダコタ州の動物公園に移す予定。ウォードさんが飼育していたさまざまな種類のクモ26匹も自宅から撤去された。
交際相手の女性によると、ウォードさんをかんだのは「ウィンストン」と名付けられたアメリカドクトカゲで、約1歳だった昨年10月、デンバーの展示会でウォードさんが購入した。もう1匹の「ポテト」は11月、生まれて間もなくアリゾナ州のブリーダーから購入した。
スミソニアン国立動物園によると、アメリカドクトカゲは米国で最大のトカゲの仲間で、体長は55センチにもなる。主にメキシコ北部や米南西部に生息している。