旅客機2機、滑走路で衝突「寸前」に 管制塔で叫び声響く 米
(CNN) 米国の首都ワシントンのレーガン・ナショナル空港で旅客機2機が同一の滑走路で衝突も一時危ぶまれる異常接近を起こし、米連邦航空局(FAA)が調べていることが20日までにわかった。
両機は約400フィート(約122メートル)の間隔まで近づいた後に停止し、あわやの惨事を免れていた。管制塔内ではこの2機の離陸や走行を止めるための叫び声が響いたという。
両機は、別の滑走路へ向かっていたサウスウェスト航空と離陸の走行を始めていたジェットブルー航空の便。航空機の飛行状況を示すウェブサイト「フライトレーダー24」のデータによると、サウスウェスト航空機の前部の機体は滑走路上に入り込んでもいた。
航空無線サイト「ライブATC」の録音記録によると、現地時間の18日午前7時40分ごろ、離着陸業務を担当する航空管制官はジェットブルー航空機に「滑走路4」を使っての離陸を承認。
ほほ同時に航空機の地上走行を担当する別の管制官がサウスウェスト航空機に、同滑走路を横切って別の滑走路へ向かうことを許可していた。
この約30秒後に、両管制塔内には2機の離陸と走行の中止を懸命に訴える叫び声が起きたという。
ボストン行きのジェットブルー航空機はこの後、滑走路4の所定の位置に戻り、離陸。サウスウェスト航空機も同滑走路を横切って別の滑走路へ向かう指示を受けた後、予定通りオーランドへ出発していた。