登山家2人が約300m落下し死傷、急峻な岩壁で 米アラスカ
(CNN) 米アラスカ州のデナリ国立公園管理当局は、ジョンソン山南東部の急峻(きゅうしゅん)な登攀(とうはん)ルートに挑んでいた登山家2人が1000フィート(約305メートル)落下し、1人が死亡、1人が重傷を負ったとこのほど報告した。
2人がロープを使って登っていた同ルートは険しい岩壁、氷壁や雪壁で形成されている。報道発表文によると、このルートに同じく挑戦していた別の登山家の一行が2人の転落を目撃し、現地時間の25日夜に州の通信指令センターへ連絡。
一行はその後、落下場所にまで下りて、1人が死亡し、残る1人がひどい外傷を被っていることを確認。掘った雪洞の中で負傷者を夜通し、介抱したという。
翌朝に山岳警備隊の隊員2人と救助ヘリコプターが一行が待機する場所へ向かい、隊員1人が地上へ下りて負傷者を近くにある氷河の平面部へ運び、ヘリに収容していた。
負傷者は同州タルキートナの空港にある航空医療施設へ運ばれ、手当てを受けたという。
山岳警備隊とヘリはこの後、死亡した登山家の遺体収容のため現場へ戻ったが、悪天候のため断念。天候の回復を待って作業を再開するとした。