列車の35両が脱線、火災も 負傷者出ずも住民が避難 米
(CNN) 米国の貨物鉄道企業「BNSF鉄道」は27日、米ニューメキシコ州で26日午後、列車の35両が脱線して火災も起き、地元住民が避難を迫られるなどの影響が出たと発表した。
脱線した6両はプロパンガスを積んでいたと報告した。負傷者が発生したとの報告はない。
現場はアリゾナ州との州境線近くを走る州間道40号線沿いで、同州マッキンリー郡の消防隊などが出動した。この影響で同州間道の約80キロにわたる区間で全車線の閉鎖を強いられた。車両の往来のため迂回(うかい)ルートが設定された。
同社によると、州境線に沿って半径約3.2キロ内にいる住民に退避命令が出された。BNSFはこれら住民と協力して、宿泊先などの手配を進めているとした。
米国家運輸安全委員会(NTSB)の調査チームが27日午後に現場入りし、車両などを調べ、脱線の原因の解明作業を始める見通し。
大規模な列車脱線だけに、ブティジェッジ運輸長官もSNS上で言及。現場周辺の地域の安全を確保するために州や地方の関係部局などと協力して調整を進めているとした。