米中南部で竜巻相次ぐ 4人死亡、建物にも甚大な被害
(CNN) 米中部オクラホマ州で27日~28日にかけて竜巻が相次いで発生し、乳児1人を含む少なくとも4人が死亡した。米中南部を襲った暴風雨の影響で、ミズーリ州からテキサス州にかけての一帯では引き続き竜巻や大雨、ひょうに対する警戒が呼びかけられている。
米国立気象局(NWS)によると、オクラホマ州では27日~28日にかけ、各地で同時に大型の竜巻が観測された。
同州のケビン・スティット知事の28日の記者会見によると、特に大きな被害が出ているマリー郡サルファーでは市中心部の建物が軒並み破壊され、1人が死亡、約30人が負傷した。けがの程度は分かっていない。
スティット知事は緊急災害宣言を出し、被災地を視察すると発表した。
同州緊急事態管理局によると、27日夜には複数の郡で負傷者や建物などの損壊、洪水、送電線や樹木の倒壊が報告された。現時点で被害の程度は分かっていない。
竜巻によって破壊された建物=28日、米オクラホマ州サルファー/KOCO
NWSによれば、サルファーでは洪水警報が出される中、27日~28日にかけて少なくとも二つの大きな竜巻が発生していた。
テキサス、オクラホマ、カンザスなどの各州では、28日夜にかけても約350万人を対象とする竜巻注意報が出されている。米ストーム予報センターは、直径5センチほどのひょうや、30メートルを超す暴風にも警戒を呼びかけた。
竜巻に加えてテキサス州では豪雨による洪水警報も出されている。