イスラエル人の人質女性兵士4人、25日に解放へ ハマスが氏名公表
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスによって人質に取られていた女性兵士4人が25日に解放される見通しとなり、イスラエル側は受け入れ準備を進めている。
ハマスは24日、カリーナ・アリエブさん(20)、ダニエラ・ギルボアさん(20)、ナーマ・レビーさん(20)、リリー・アルバグさん(19)の4人を解放する意向を明らかにした。
イスラエルは先に、ガザで拘束されている民間人女性アブレル・ヤフドさん(29)も25日の解放者に含まれるとの見通しを示していたが、イスラエル当局は女性兵士4人の家族に対し、解放を前に進める意向を伝えた。
事情に詳しい情報筋によると、イスラエルはハマスに対し、ニルオズ・キブツ(農業共同体)にある自宅から連れ去られたヤフドさんを次回の解放で自由の身にするよう要求していた。ヤフドさんはハマスではなく、パレスチナの武装組織「イスラム聖戦」に拘束されているとみられ、これが解放のタイミングに影響を与えた可能性がある。
リストにヤフドさんの名前がないことから、ハマスから提供されたリストをイスラエルが受け入れるかどうか、24日の時点でも当初は不透明だった。当局者の一人がCNNに明かしたところによると、イスラエル政府が仲介役を通じてリストを受け取った後、ネタニヤフ首相は国防相や交渉チームの幹部と電話で状況分析を行ったという。
その後、人質解放を進めるイスラエルの方針が家族に伝えられた。
ハマスは25日、イスラエルがパレスチナ人の囚人約200人を釈放するとの見通しを示した。囚人関連の情報を扱うハマスのメディア組織は24日の声明で、「終身刑の囚人120人、および重い量刑の囚人80人」が「停戦合意の規定に従って」解放される見通しだと明らかにした。
イスラエル政府は停戦合意の一環として、ガザ地区から解放される人質の女性兵士1人につき50人のパレスチナ人囚人を釈放することに同意している。
24日夜の時点では、イスラエル司法省は25日に釈放されるパレスチナ囚人の人数や身元を明らかにしていない。