大西洋のクルーズ船で重病人、米空軍機が出動 空中給油しながら搬送
(CNN) 大西洋を航行中のクルーズ船で重病人が発生し、米空軍の救助隊が出動して患者を空路本土の病院へ搬送した。
第920救難航空団の発表によると、救助活動を行ったのは5月4日。ヘリコプターを使って3回の空中給油を行い、急病人が出たクルーズ船「カーニバル・ベネチア」に到達した。
同船はバハマ諸島やカリブ海の島々に寄港して米ニューヨーク市に戻る途中で、米本土から約350カイリ(約645キロ)離れた海上を航行していた。
救助要請を受け、フロリダ州のパトリック宇宙軍基地からヘリコプター「HH―60G」2機と航空機「HC―130J」2機が発進し、戦闘救助隊と落下傘救助隊が出動した。
救助隊は8時間かけて2000キロ近い距離を往復。この距離を飛び続けるため、空中でヘリコプターのパイプをHC―130Jの給油口に接続して燃料を移し替える空中給油を行った。
現場の海上に到着すると、救急隊員がヘリコプターから降下して患者を搬送する準備に着手。患者を付き添いの母親と一緒にヘリコプターに乗せ、手当てをしながら米本土の病院に搬送した。
患者の容体や搬送先の病院は明らかにされていない。