ガザでのイスラエルの「勝利の定義」で意見対立、米国務省高官
(CNN) 米国務省のキャンベル副長官は16日までに、パレスチナ自治区ガザ地区への侵攻でイスラエルにとっての「勝利の定義」について両国間で意見のぶつかり合いがあることを明らかにした。
北大西洋条約機構(NATO)関連の会合に出席した際、CNNの取材に述べた。
副長官はこの中で、「我々がイスラエル指導者の主張を注意深く聞いた時、大抵は(ガザでの)圧勝や全面的な勝利を収める考えに言及している」と指摘。その上で「私はそのような事態はありそうもなく可能でもないと考えている」と続けた。
ガザの現状を、2001年9月11日に起きた米同時多発テロとその後のアフガニスタンやイラクでの軍事作戦がもたらした状況にも例え、「(両軍事作戦では)一般住民が移動した後も戦闘は続いた」との事実にも触れた。
ガザ情勢については最終的には、「より多くの政治的な解決方法があるべきだいうのが我々の立場と考えている」とも述べた。