ギャングが米国の布教者3人を殺害、20代夫婦も犠牲に ハイチ首都
(CNN) カリブ海の島国ハイチの首都ポルトープランスで23日夜、米国から布教に訪れた20代の夫婦を含む3人がギャングによって殺害された。ハイチは武装ギャング組織がはびこり、政情不安が深刻化している。
デイビー・ロイドさん(23)とナタリー・ロイドさん(21)の夫婦は複数のギャングによる襲撃を受け、共に殺害された。ナタリーさんの父親で米ミズーリ州の下院議員、ベン・ベイカー氏がフェイスブックへの投稿で明らかにした。同氏は「2人は一緒に天国へ行った」と言い添えた。
現地の布教活動の責任者を務めていたジュード・モンティスさん(45)も殺害された。
3人が所属していた布教団体のウェブサイトによれば、団体はハイチでの布教を目的にデイビーさんの両親が20年以上にわたり運営してきた。
デイビーさんの父親によると、夫婦は23日夜、ポルトープランスにある教会を出たところで待ち伏せに遭った。
布教団体はフェイスブックへの投稿で、デイビーさんが家に連れて行かれ、縛られた上で殴られたと説明。その後ギャングは団体のトラックを奪い、欲しい物を全て積み込んで走り去ったという。
3時間後、団体は所属する3人が同日夜の9時前後にギャングにより射殺されたと投稿した。