トランプ氏、小政党の大会に出席 支持呼び掛けもブーイング浴びる
ワシントン(CNN) 今秋実施される米大統領選で共和党からの指名を確実にしているトランプ前大統領が小政党リバタリアン党が開催した党大会に参加して自身への支持を呼び掛けたものの、大きなブーイングを浴びる出来事があった。
トランプ氏は25日、首都ワシントンで開催されたリバタリアン党の大会に参加し、聴衆に向かって、「私を指名するか、少なくとも私に投票を」と呼び掛けた。
トランプ氏が登壇すると、すぐにやじが飛んだ。大会に参加していたトランプ氏の支持者の一部はトランプ氏支持のスローガンを唱えて、やじをかき消そうとした。
トランプ氏は自身への支持を呼び掛け、「なぜなら、リバタリアンの人々は私に投票したがっているからだ。史上最悪の大統領を排除しなければならないのだから、とても重要だ」と語った。
トランプ氏の登壇した時間は34分と、これまでの選挙戦で最も時間の短い演説のひとつとなった。
共和党からの指名を確実にしているトランプ氏がリバタリアン党の党大会に出席したのは異例。今回の党大会への出席は、トランプ陣営が第3の候補に対する懸念を強めていることを物語っている。トランプ陣営はこの数週間、無所属での大統領選出馬を明らかにしているロバート・ケネディ・ジュニア氏への攻撃を強めている。トランプ陣営の顧問はケネディ氏について、一部の州での僅差(きんさ)での争いが選挙戦を左右するとみられるなか、潜在的な課題とみなすようになりつつある。
ケネディ氏も24日にリバタリアン党の党大会で演説していた。