米ジョージア州選挙介入、公判は大統領選後の見込み
(CNN) トランプ前米大統領と側近らが選挙の結果を覆そうとした共謀事件について、南部ジョージア州の控訴裁判所は5日、同州フルトン郡のファニ・ウィリス地区検察官の資格剥奪(はくだつ)の是非について裁判所が決定するまで審理を行わないことを決めた。
この判断は、同州の選挙介入事件の裁判が2024年の大統領選挙前には行われないことを示す最新の兆候だ。
同控訴裁判所は25年3月までに資格の是非について決定するとみられているが、それよりも早く決定される可能性もある。事情に詳しい複数の情報筋はCNNに対し、時期は依然として非常に不確実だと語った。
同郡スコット・マカフィー上級判事は当初、ウィリス氏が引き続き訴追を担当することを認める決定に対する申し立てを控訴裁判所が検討する間、審理を継続することを認めていた。
ウィリス氏の広報担当者は現時点で控訴裁判所の命令についてコメントできないと述べた。
控訴裁判所の今回の判断は、検察官を公の場で攻撃し、法廷で異議を唱え、長期戦に持ち込むトランプ氏の戦略が一連の成功を収めていることを浮き彫りにするものだ。
トランプ氏と側近らは、ウィリス氏が任命したネーサン・ウェード特別検察官と不倫関係にあったことを理由に、ウィリス氏を裁判から排除しようとしてきた。被告らはウィリス氏がウェード氏との関係から金銭的利益を得たと主張した。弁護団によると、ウェード氏は2人の休暇の費用を何度も負担した。