米山火事、強風で急拡大 西部中心に29件発生

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遅延剤を散布する航空機=17日、米カリフォルニア州カラベラス郡/Noah Berger/AP

遅延剤を散布する航空機=17日、米カリフォルニア州カラベラス郡/Noah Berger/AP

(CNN) 米国で西部を中心に発生している山火事は18日も続き、全米省庁合同火災センター(NIFC)によると、同日時点で発生している大規模な山火事は29件となっている。カリフォルニア州やニューメキシコ州では強風にあおられ拡大している。

NIFCは17日に新たに5件の山火事が発生したと明らかにした。29件のうち1件を除き全て西部とアラスカ州で発生しており、中でもカリフォルニア州では10件、ニューメキシコ州では4件となっている。

カリフォルニア州の消防当局によると、サンフランシスコの北に位置するコルサ郡の焼失面積は一晩で約40平方キロに拡大し、まったく鎮火できていないという。同州北部では別の山火事も発生しており、焼失面積は約21平方キロに拡大。鎮火率は20%で、3690の建造物が危険にさらされている。

また、ロサンゼルス郡の山火事の鎮火率は24%にとどまっており、消防士ら1600人超が消火にあたっている。現場では最大で風速約22~26メートルの強風が吹いているという。

ニューメキシコ州でも17日夜から18日にかけて、広範囲で風速約11~15メートルの強風が吹き、空気が非常に乾燥していることと相まって急速に燃え広がっている。19日にはさらに風が強まり、20日から22日にかけては同州南部でにわか雨や雷があるとの予報で、雨で延焼スピードが緩やかになることが期待される一方、落雷により新たな山火事が発生する恐れもある。

NIFCによると、米国では今年これまでに1万9000件近くの山火事が発生し、焼失面積は約8500平方キロ。過去10年間の平均焼失面積約5665平方キロを大きく上回っている。

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