イスラエルへの大型爆弾の供給は停止中、米国務長官が認める

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米国のブリンケン国務長官(右)と北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長=18日、米首都ワシントン/Elizabeth Frantz/Reuters

米国のブリンケン国務長官(右)と北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長=18日、米首都ワシントン/Elizabeth Frantz/Reuters

(CNN) ブリンケン米国務長官は18日、米国がイスラエルへの大型爆弾の供給を現在も停止していることを認めた。イスラエルのネタニヤフ首相は武器の供給制限をめぐり、バイデン政権への圧力を強めようとしている。

米政府は2000ポンド(約907キロ)爆弾については、パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファのような過密状態にある地区での使用について懸念があるため、イスラエルへの輸送を停止している。ブリンケン氏は輸送の再開についてはまだ検討が続いていると明らかにした。

一方で、米政府は「イスラエルが効果的に自国を防衛するのに必要とするものを欠くことがないよう」取り組んでいるとも述べた。

イスラム組織ハマスへの攻撃を続けるイスラエルへの武器供給については米国内で厳しい見方が広がる中、米国の大型爆弾の輸送停止は先月初めに明らかになった。

バイデン大統領はイスラエルがラファへの本格侵攻に踏み切れば、イスラエルへの武器供給を停止するとの考えを示して牽制(けんせい)しており、大型爆弾の輸送停止はそうした警告の現実味をうかがわせるものとなった。

武器供給の停止については米内外で賛否両論があり、イスラエル当局者や米議会の与野党の一部の議員らは強く反発した。

ネタニヤフ氏は18日、先週ブリンケン氏と会談した際に、米国がイスラエルへの武器供給を制限していることは理解できないと伝えたと明らかにした。また、「ブリンケン氏は、米政府が武器供給の障害を取り除くために絶えず取り組んでいるとも語った」と述べた。

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