民主党、バイデン氏の撤退促す非公式の動き続く 内部調査の結果は「壊滅的」
ミルウォーキー(CNN) 民主党議員らがバイデン米大統領に大統領選から撤退するよう求める公の呼びかけはここ数日静まっている。一方でバイデン氏とその側近に身を引くよう促す非公式の取り組みは続いているという。複数の民主党議員がCNNに明らかにした。
こうした取り組みの中には、ベテランで尊敬を集める民主党の調査員スタンリー・グリーンバーグ氏からの再三にわたるメモがある。同氏はバイデン氏が選挙に負ける見込みで、他の民主党候補者に深刻なダメージを与えるとの見解を伝えている。
ある民主党議員は、グリーンバーグ氏が最近バイデン氏の側近に送った調査メモの内容を「すべてを失う」と表現。別の民主党員は「壊滅的だ」と漏らした。
これらの情報筋によると、グリーンバーグ氏はバイデン氏の惨たんたる討論会以来、この2週間に複数のメモを送っている。同氏は内部調査を分析した結果、国民の圧倒的多数がバイデン氏はあと4年間務められるとは考えていないため、大統領の立場は悪くなり続けていると主張している。
情報筋によると、複数の民主党議員も非公式に活動を続けている。バイデン氏が大統領の座を失うだけでなく、共和党が下院を維持し、上院の過半数を獲得する可能性がある。これらの議員は、こうした場合にバイデン氏の実績が受けるダメージを考慮するよう同氏の上級顧問に促している。
ある民主党議員はCNNに対し、バイデン氏の上級補佐官の一部は「この問題の深刻さ」を理解しているが、事態は好転する可能性があると考えており、いずれにせよ大統領は自分が勝てると固く信じていると述べた。
この議員は、今週の共和党全国大会に対する党の一致した対応が不可欠であること、またバイデン氏が選挙戦の継続を繰り返し公に発言していることから、今すぐバイデン氏に辞任するよう公に呼びかけるのは逆効果だとみている。
一方で、この議員は、共和党全国大会後の世論調査やその他のデータでバイデン氏の立場がさらに悪くなっていることが示された場合、このアプローチは変化すると予測した。