資産運用大手ブラックロックCMにトランプ氏暗殺未遂の容疑者
ニューヨーク(CNN) 米国のトランプ前大統領の暗殺未遂事件に関連して、資産運用世界最大手ブラックロックの過去のCMにトーマス・クルックス容疑者(20)が映っていたことが分かり、同社が問題のCMを撤回している。
13日にペンシルベニア州で発生した事件ではトランプ氏が負傷し、観客1人が死亡。クルックス容疑者はその場で射殺された。
ブラックロックの14日の説明によると、同社は2022年、同州ベセルパーク高校の教員が登場するCMを流したことがあり、背景に短時間映った数人の生徒の中に、クルックス容疑者がいた。「ビデオ映像は全てしかるべき当局に提出する。犠牲者への配慮から、問題の動画は出回らないようにした」と同社広報は説明している。
このCMはX(旧ツイッター)などのSNSで14日に拡散していた。
ブラックロックは「政治的暴力はどんなものであれ強く非難する。我々は礼節とこの国の団結を促進する役割を果たす」と強調している。
ブラックロックは銃器メーカーのスターム・ルガーや、スミス&ウェッソンの親会社アメリカン・アウトドア・ブランズの大株主でもある。
15日に発表した四半期決算では、運用資産総額が過去最高の10兆6000億ドル(約1680兆円)に膨れ上がった。