シナゴーグ近くで男性切りつけ、殺人未遂と憎悪犯罪で男を起訴 米NY市

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地元当局が公開した動画のスクリーンショット。シナゴーグ付近で起きた刺傷事件の様子が捉えられている=10日/From Crown Heights Shmira Patrol

地元当局が公開した動画のスクリーンショット。シナゴーグ付近で起きた刺傷事件の様子が捉えられている=10日/From Crown Heights Shmira Patrol

(CNN) 米ニューヨーク市ブルックリン地区にあるシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)の近くで33歳の男性を刺した疑いで、22歳の男が逮捕され、殺人未遂やヘイトクライム(憎悪犯罪)など14の罪状で起訴された。

警察は10日午前2時前に事件の通報を受けた。CNNの取材に対し、33歳の男性が口論の後で「胴体を切りつけられた」と説明した。相手の男は「パレスチナを解放しろ」と口にしていたという。

被害者は病院に搬送された。警察によると容体は安定している。

CNNは起訴された被告の弁護士にコメントを求めている。

被告は全ての罪状で無罪を主張。保釈金は10万ドル(約1470万円)に設定されており、次は15日に出廷の予定。

裁判文書によると、被告は男性を刺す前に「死にたいのか?」などと尋ねてもいたという。

男性を刺した被告はユダヤ教のコミュニティーのメンバーに追跡され、警察が到着するまで拘束されていた。コミュニティーのラビ(ユダヤ教指導者)兼広報担当者のヤーコフ・ベーアマン氏によれば被害者の男性はユダヤ人で、コミュニティーとは長年のつながりがあった。刺された箇所が4センチずれていたら、非常に困難な結果になっていたという。

現在は回復の途上にあり、1~2日で退院できそうな見通しだと、ベーアマン氏は述べた。

CNNはシナゴーグにコメントを求めている。

ベーアマン氏は今回の事件が反ユダヤ主義と憎悪に満ちたプロパガンダの危険性を浮き彫りにしていると指摘。そうした言説は一部の地元政治家や指導者によってニューヨーク市及び全米で語られているとした。

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