米コロンビア大学長が辞任、ガザ抗議デモ対応めぐり批判噴出
(CNN) 米コロンビア大学のネマト・シャフィク学長が14日、大学に辞表を提出した。同大広報が確認した。シャフィク氏に対しては、イスラエルとイスラム主義勢力ハマスの戦争に対する抗議デモが学内で続いたことをめぐり、辞任圧力が強まっていた。
シャフィク氏はエジプト出身の経済学者で、世界銀行や国際通貨基金(IMF)、バンク・オブ・イングランドなどの要職を経て、コロンビア大学の学長に就任した。
辞表の中でシャフィク氏は、「学内で見解の相違を克服するのが困難な時期もあった」と述べ、「この夏の間に熟慮した結果、コロンビア大がこの先の困難を克服するためには、この時点で私が動くことが最善だと判断した」と打ち明けた。
その上で、「私は学問の原則を守り、全ての人に公平さと思いやりをもって接する道を歩もうと努めてきた。私自身や同僚、学生が脅迫や虐待を受けたことで、大学も、学長そして個人としての私も心を痛めてきた」と記している。
コロンビア大学はカトリーナ・アームストロング氏を暫定学長に任命した。