米民主党全国大会、3日目のまとめ
民主党全国大会で登壇したオプラ・ウィンフリー氏=21日、イリノイ州シカゴ/Bernadette Tuazon/CNN
オプラ・ウィンフリー氏:政治慣れしているテレビ司会者のウィンフリー氏はまず、11月の選挙を自由のための闘いと位置付けた。公民権運動を象徴する故ジョン・ルイス下院議員の言葉を引用しながら、「自由は無料ではない」と強調。無党派層として有権者登録しているというウィンフリー氏は有権者に向け、「ナンセンスよりコモンセンス(良識)を選択」して、価値観や人柄に基づき投票するよう呼び掛けた。ハリス氏の出自にも触れ、移民の両親を称賛した。
民主党の要人:ジェフリーズ氏は民主党が政権を維持し下院を奪還した場合、ハリス氏と党が達成できる可能性のある強力な政策を示し、トランプ氏を「昔のボーイフレンド」になぞらえた。ペロシ氏はハリス氏には「私たちを新たな高みに引き上げる用意」があるとの認識を示し、議会でウォルズ氏と共に仕事をした経験について語った。ハリス氏の副大統領候補に入っていたペンシルベニア州のシャピロ知事は民主党を「真の自由の党」と形容した。
1月6日の連邦議会襲撃事件:引退した議会警察の元警察官、アキリーノ・ゴネル氏は襲撃中に殴打された経験を振り返り、トランプ氏は「我々を裏切った」と指摘した。事件の調査に当たる下院特別委員会のトップ、ベニー・トンプソン下院議員はトランプ氏が暴徒を首都ワシントンに導いたとしてトランプ氏を非難した。
そうそうたる顔ぶれ:ウォルズ氏の演説に先立ち歌手のジョン・レジェンドさんが登壇し、スティービー・ワンダーさんやマレン・モリスさんもパフォーマンスを披露した。米人気コメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ」の顔であるケナン・トンプソンさんは保守派の「プロジェクト2025」をネタにした一幕を披露し、ミンディ・カリングさんも著名人の司会者に名を連ねた。バイデン氏の就任式で朗読を行った米国初の青年桂冠詩人、アマンダ・ゴーマンさんは新作を発表した。