白昼堂々強盗未遂、NFL選手が銃撃され負傷 米サンフランシスコ
(CNN) 米カリフォルニア州サンフランシスコで、米プロフットボールリーグNFLの選手が強盗未遂の被害に遭い、銃撃されて負傷した。今回の事件をきっかけに、この秋に市長選を控えたサンフランシスコの治安状況が改めて耳目を集めている。
被害に遭ったのはサンフランシスコ・フォーティナイナーズのワイドレシーバー、リッキー・ピアソルさん。現地時間の8月31日午後に起きた強盗未遂事件で胸部を撃たれた。9月1日には退院している。
母のエリンさんのフェイスブックによると、弾丸はピアソルさんの胸部に命中し、背中から突き抜けていた。致命的な臓器の損傷は免れた。
警察によると、ピアソルさんから金品を奪おうとした17歳の容疑者は拘束された。この容疑者も銃で撃たれていた。容疑者は単独で行動していたとみられ、ピアソルさんがアメフト選手だからという理由で狙ったわけではないと警察はみている。
この事件を受けて31日に病院前で記者会見したサンフランシスコのロンドン・ブリード市長は、凶悪犯罪が比較的少ないサンフランシスコで起きた突発的な事件と位置付けた。
サンフランシスコでは、市の対策が奏功して全体的な犯罪件数は減っていると市長らは強調する。
市によると、2024年1~3月期の凶悪犯罪件数は前年同期比で14%減り、特に銃を使った凶悪犯罪は38%減少した。
ただ、今回の事件が起きた繁華街のユニオンスクエアは、万引きや車上荒らしなどの不安が強まり、市が警官の配備を増やしていた。
かつて買い物客や観光客でにぎわっていたユニオンスクエアは、コロナ禍で人通りが減り、ここ数年は百貨店のメーシーズなど小売り大手の撤退が相次いでいた。