DVの通報で現場に出動の警察官、銃撃され死亡 米ジョージア州
(CNN) 米ジョージア州北西部で、ドメスティックバイオレンス(DV)事案の通報を受けて出動した警察官が銃撃されて死亡した。同郡で第一線の警察官が死亡したのは初めてだった。
当局によると、同州ポールディング郡保安官事務所の警察官、ブランドン・カニンガムさん(30)は、同州ハイラム郊外の住宅で銃撃されて死亡した。容疑者の男はその後、死亡しているのが見つかった。自分を銃で撃って自殺したと思われる。その場にいた女性1人は銃撃されて重傷を負った。
ゲイリー・ガレッジ保安官は記者会見で「今夜、我々はヒーローを失った」「この家族のために祈ってほしい」と涙をこらえながら語った。
カニンガムさんは17日午後6時15分ごろ、DVの通報を受けてもう1人の警官と共に現場の住宅に駆け付けたところ、家の中にいた人物に銃撃された。
銃弾を浴びたカニンガムさんは、搬送先の病院で死亡した。
一緒に出動したもう1人の警官も現場で銃撃に遭遇したが、撃たれたのはカニンガムさんのみだった。
「警官は待ち伏せされたようだ」と当局者は話している。警官が撃ち返したかどうかは分かっていない。
負傷した女性はDVの当事者だったと思われる。現場の住宅に戻って銃撃され、搬送先の病院で集中治療を受けていたが、容体は安定しているという。
事件についてはジョージア州捜査局が捜査している。
死亡したカニンガムさんは2020年からポールディング郡保安官事務所に所属していた。同保安官事務所で第一線の警察官が死亡したのは初めてだった。
米連邦捜査局(FBI)によると、21~23年にかけて第一線で殺害された警察官は194人に上り、過去20年で最も多かった。