大型ハリケーン上陸の恐れ、住民に避難命令 米フロリダ州
(CNN) 強い勢力をもつ熱帯低気圧「ヘリーン」が米フロリダ州に接近し、住民が避難を開始した。ハリケーンとなって上陸する可能性があり、当局が警戒を呼びかけている。
ヘリーンは24日午前、カリブ海北西部で発生し、急激に勢力を強めている。異常に水温が高いメキシコ湾を北上しながら、48時間以内にカテゴリー3の大型ハリケーンに発達する可能性がある。
米国立ハリケーンセンターは現地時間の午後5時、メキシコ湾に面したフロリダ州西部の沿岸部にハリケーン警報を出した。メキシコ政府もハリケーンに対する警戒を呼びかけている。
ヘリーンは26日遅く、フロリダ州西部に上陸する見通し。接近に伴って暴風や大雨、高潮が予想される。今後数日でヘリーンの進路が変わる可能性もある。
ヘリーンは非常に大型で勢力が強く、フロリダ州を越えて米南東部にも影響が及ぶ可能性がある。豪雨や強風による停電や、竜巻の発生も予想される。
フロリダ州沿岸部の高潮が予想される地域では24日から住民が避難を始めた。ピネラス郡など少なくとも7郡では一部地域に避難命令が出されている。
同州タラハシー南東部のテイラー郡は24日夕、全住民に避難命令を出し、日の出から日没までの外出を禁止した。
前回米国に上陸したカテゴリー3のハリケーン「イダリア」は、昨年8月、フロリダ州タンパからメキシコ湾に面したフロリダ半島北西部の一帯で記録的な高潮を発生させた。