旅客機降下中に衝突回避行動、乗客2人が重軽傷 米ユナイテッド航空
(CNN) 米ユナイテッド航空の米国内便が、上空で衝突回避行動を取った際に乗客2人が負傷する事案があり、米連邦航空局(FAA)が調査を開始した。
ユナイテッド航空によると、ハプニングは19日、ニュージャージー州ニューアーク発カリフォルニア州サンフランシスコ行きの2428便で発生。サンフランシスコ国際空港に向けて降下する途中、下方に別の航空機がいたために減速した。負傷した乗客は2人とも病院に搬送された。
FAAは、操縦士が空中衝突防止装置(TCAS)の回避指示(RA)に対応した際に、乗客1人が重傷、もう1人が軽傷を負ったと報告している。
TCASの回避指示は別の航空機と衝突する恐れがある場合に出される警報で、操縦士は即刻行動する必要がある。
航空機の位置情報サービス「FlightRadar24」によると、ハプニングはサンフランシスコ北部の上空3万1000フィート(約9400メートル)で発生。ユナイテッド機の3000フィート下をサウスウエスト航空機が、1000フィート下をスカイウエスト機が飛行していた。
FAAは、安全な距離は保たれていたとしている。
LiveATC.netが傍受した音声では、操縦士が医療緊急事態を宣言し、オークランドの管制塔に「RAで誰かが足首を骨折した可能性がある。負傷した乗客もいる」と伝えていた。
ユナイテッド航空によると、当時はシートベルト着用サインが点灯していたが、負傷した乗客の1人は座席を離れていた。