トランプ氏、ゼレンスキー氏は「地球上で最も優れたセールスマン」 ロシアとの取引拒否を批判

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演説を行うトランプ氏=25日、米ノースカロライナ州ミントヒル/Logan Cyrus/AFP/Getty Images

演説を行うトランプ氏=25日、米ノースカロライナ州ミントヒル/Logan Cyrus/AFP/Getty Images

(CNN) トランプ前米大統領は25日、ウクライナのゼレンスキー大統領がロシアとの「取引を拒否している」と述べ、これまでで最も明確にゼレンスキー氏の戦争への対応を批判した。

トランプ氏はノースカロライナ州ミントヒルでの選挙演説で、ウクライナの複数の都市が消滅した一方で、米国は取引を拒否したゼレンスキー氏に何十億ドルも供与し続けていると主張。ゼレンスキー氏が取引に合意していれば今より状況は良かったはずであり、ウクライナは壊滅し、再建は不可能だと訴えた。

トランプ氏は、バイデン大統領とハリス副大統領のウクライナへの継続的な支援を批判し、再選されれば同国への米国の援助を終了すると改めて示唆した。

「すべてをあおる大統領ではなく、有能な大統領がいれば取引は成立していただろう。バイデン氏とカマラ氏は、どの国も見たことがないほどゼレンスキー氏に資金と武器を与えることでこの状況が起こることを許した」(トランプ氏)

さらにトランプ氏はゼレンスキー氏について「彼は我が国を訪れるたびに600億ドル(約8兆7000億円)を手にして帰る。彼はおそらく地球上で最も優れたセールスマンだ」と揶揄(やゆ)した。

CNNは、現時点で、ゼレンスキー氏が国連総会のために米国に滞在する間、トランプ氏と会談する予定はないと報じた。ゼレンスキー氏がトランプ氏の副大統領候補であるJ・D・バンス氏を「過激すぎる」と評したことをめぐり、トランプ陣営は22日に公開された「ニューヨーカー」誌のインタビューで同氏を激しく非難している。

トランプ氏は大統領在任中、ロシアのプーチン大統領と「とても仲が良かった」とし、「よく話をした」と改めて振り返った。トランプ氏はプーチン氏を長きにわたり称賛してきており、2016年の選挙へのロシアの介入疑惑をめぐっては、米国の諜報(ちょうほう)機関よりもプーチン氏を擁護することさえあった。

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