ティックトック、ロシアのメディア関連アカウントを削除 米大統領選に干渉と判断
ロンドン(CNN) 動画共有アプリの「TikTok(ティックトック)」は、ロシアのメディアグループ2社に関係したアカウントを削除したと発表した。ティックトックの利用規約に違反して、11月の米大統領選挙に対して密(ひそ)かに介入を試みたとしている。
ティックトックの23日の発表によると、関連アカウントが削除されたのはスプートニク通信を傘下に持つロシア・セボードニャと、RT放送を傘下に持つTVノーボスチ。ティックトックは両社について、国家が関与するグループと位置付けている。
これに先立ちSNS大手のメタも、ロシア・セボードニャやRTなどのメディアについて、「外国への干渉行為」があったとして世界でメタ傘下のアプリの使用を禁止すると発表していた。
米司法省は今月に入り、RTの従業員2人がロシアの国益に沿ったコンテンツを作成して拡散させる目的で、米国企業に約1000万ドル(約14億円)を注ぎ込んだとして訴追した。11月の大統領選挙に干渉する目的で、密かに米国民を狙ったキャンペーンを展開していたとされる。
RT従業員が資金を流していたとされるテネット・メディアは、トランプ氏寄りの著名右派評論家を擁している。そうした評論家は全員が、ロシアの策略の被害に遭ったと訴える声明を発表した。