トランプ氏、「中絶禁止法案に拒否権行使」の方針示す

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トランプ氏が人工妊娠中絶を連邦レベルで禁止する法案には拒否権を行使すると言明した/Andy Manis/AP

トランプ氏が人工妊娠中絶を連邦レベルで禁止する法案には拒否権を行使すると言明した/Andy Manis/AP

(CNN) 米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は1日、自身が再選された場合、人工妊娠中絶を連邦レベルで禁止する法案には拒否権を行使すると言明した。

大統領選の副大統領候補によるテレビ討論会の時間帯に、自身が立ち上げたSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。

すべて大文字で「だれもが知っていることだが、私は連邦レベルの中絶禁止をいかなる場合も支持しないし、さらに言えば拒否権を行使するつもりだ。各州が有権者の意思に基づいて決めることだから」と主張。レーガン元大統領と同様に、強姦(ごうかん)または近親相姦(そうかん)による妊娠、妊婦の命が危険な場合という「3つの例外」を支持するとも書き込んだ。

トランプ氏はこれまでも、中絶禁止法案には署名しない方針を繰り返し示してきた。だが大統領選に向けた先月のテレビ討論会では、拒否権行使を明言せず、「行使する必要はないだろう」と述べるにとどまった。

これに先立ち、トランプ氏に伴走する共和党副大統領候補のバンス上院議員はテレビインタビューで、同氏が拒否権を発動するだろうと語っていた。トランプ氏は討論会でその発言について問われ、中絶禁止法の件でバンス氏と話し合ったことはないとコメント。「かれが私を代弁していたわけではないと思う」と答えていた。

中絶問題は大統領選の争点のひとつ。中絶の権利擁護を掲げる民主党候補のハリス副大統領が共感を集め、女性や激戦州からの支持拡大につながっている。

一方、トランプ氏は最近、女性の「守護者」を自称。再選されれば女性たちが中絶で悩むことはなくなるとの主張を展開している。

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