米国防長官、ウクライナ訪問 必要な兵器や今後の支援を協議

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ウクライナのゼレンスキー大統領(左)とオースティン米国防長官/Ukrainian Presidential Press Service/Reuters

ウクライナのゼレンスキー大統領(左)とオースティン米国防長官/Ukrainian Presidential Press Service/Reuters

キーウ(CNN) 米国のオースティン国防長官は21日、ウクライナ首都キーウを訪問し、ゼレンスキー大統領とウメロウ国防相と会談した。ウクライナが必要としている兵器や今後1年間の軍事支援をどのように行うかについて協議した。

米国からのウクライナへの軍事支援の将来が投票日が迫る米大統領選の結果にかかっている一方、ロシアは戦場で少しずつではあるが着実に支配地域を増やしている。

ゼレンスキー氏は会談後、X(旧ツイッター)への投稿で、ロシアの軍事目標に対する長距離攻撃能力の使用の拡大について協議したと明らかにした。

米当局者によれば、オースティン長官はゼレンスキー氏に対して、ロシア・クルスク州で占領した領土を防衛して、その領土を活用することと、ウクライナ東部の要衝ポクロウスクでロシア軍を撃退することの重要性を強調した。ウクライナ軍が最近、軍の再建と新兵の募集に苦戦するなか、ウクライナがどのように人員を増強できるかについても話し合われた。

その後に行われたウメロウ国防相とウクライナ軍のシルスキー司令官との会談でもクルスク州について多くの時間が割かれ、今後数カ月間のクルスク州での計画について、細かい点まで検討したという。

国防当局者によれば、今回のオースティン長官の訪問は、長官が「一歩下がって」過去2年半にわたって続く戦争での米国とウクライナとの関係の「つながり」について、見つめなおす機会になる。

米当局者は今後も協力関係が続くことを望んでいる。しかし、米大統領選で共和党候補トランプ前大統領が勝利する可能性があるなか、疑問も持ち上がっている。トランプ氏は、ウクライナの勝利を望むかどうかについて明言を避けたほか、ゼレンスキー氏について、「戦争を始めるべきではなかった」などと発言している。

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