投票まで2週間 激戦州で勝利へ、ハリス陣営が最後の追い込み

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21日、ウィスコンシン州ブルックフィールドでの選挙集会で発言するハリス副大統領/Scott Olson/Getty Images via CNN Newsource

21日、ウィスコンシン州ブルックフィールドでの選挙集会で発言するハリス副大統領/Scott Olson/Getty Images via CNN Newsource

(CNN) 米大統領選の投票日が2週間先に迫るなか、民主党候補のハリス副大統領の陣営幹部は、多数の米国人が国は誤った方向に進んでいると考えていることを示す数字に注目している。

ハリス陣営の幹部はまた、今後2週間で、共和党候補のトランプ前大統領が、「内なる敵」などのさらなる「失言」を繰り返すと確信している。トランプ氏は、2021年1月の議会襲撃の起きた日を「愛の日」と呼んだほか、先週のペンシルベニア州の集会では、有名ゴルファーで故人のアーノルド・パーマー氏について下品な言及をしていた。ハリス陣営幹部は、トランプ氏がもっと突拍子もない発言をするよう仕向けることができると考えている。

ハリス陣営の幹部や陣営外の支持者は、国民には今後2週間、トランプ氏のそうした発言に注目してもらい、トランプ氏の2期目はさらに国が軌道から逸れるものであり、ハリス氏を変革の受け入れ可能な主体だとみなしてもらうことが大統領の座を決定づける可能性が高いとみている。

ハリス陣営のオマリーディロン選対本部長は先週、主要献金者との会合で、大統領選が依然として拮抗(きっこう)していることが信じられないかもしれないが、大統領の座を勝ち取るための激戦州では、実際にそうなのだと語っていた。

2008年の大統領選でオバマ陣営の選対本部長を務め、現在はハリス陣営で顧問を務めるデビッド・プルーフ氏は激戦州の状況について「歴史的に見て、七つの州が1ポイント以下の接戦となるのは異例だ」と述べた。「しかし、現時点では、それが明らかな可能性だと想定する必要がある」

プルーフ氏らハリス陣営の顧問は、戸別訪問や現地での選挙活動の大部分が外部委託されているトランプ陣営の選挙戦が民主党やハリス陣営の選挙戦に匹敵するとは考えていない。しかし、現状ではこれが限界だとも考えている。

プルーフ氏によれば、民主党側はトランプ氏の得票率が46%を超えないことを期待している。この数字はトランプ氏が過去の選挙で獲得した全米での得票率だ。プルーフ氏は、激戦州では、それは現実的ではないとし、激戦州でのトランプ氏の得票率が最高で48%になるとみている。そのため、州によっては、ハリス氏は50%や49.5%といった得票率に達する必要があるという。

ハリス陣営の幹部は、ハリス氏にはまだ支持を伸ばす余地が残されていると考えている。陣営はそこへ向けて、メッセージを伝えることを目的とした象徴的な背景とともに、ハリス氏を紹介する大規模なイベントを計画している。

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