19歳女性犠牲の殺人事件、45年後に解決 米イリノイ州

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
45年前に行方不明となり、その後遺体で発見された当時19歳のキャシー・ホールさん/North Aurora Police Department

45年前に行方不明となり、その後遺体で発見された当時19歳のキャシー・ホールさん/North Aurora Police Department

(CNN) 米イリノイ州で19歳の女性が行方不明となり、その後、遺体が発見された殺人事件をめぐり、当局は約50年を経て容疑者を特定した。決め手は新たなDNAの証拠だった。

1979年3月、キャシー・ホールさんは、ノースオーロラにある近くのショッピングセンターへ姉妹を迎えに行く途中、行方不明になった。

警察は当初、行方不明として捜査を行っていたが、3週間後に、フォックス川でホールさんの遺体が発見された。ノースオーロラ警察の刑事が23日、記者会見で明らかにした。

当局は長年にわたる捜査を行ったものの、容疑者を特定するための十分な証拠がないと判断し、未解決事件となった。

2020年に入り、当局が改めて事件の捜査に乗り出した。これより前、1981年に自殺した連続殺人事件のブルース・リンダル容疑者のDNAとパメラ・マウラーさんという別の女性の殺害事件について関連性が判明していた。

ノースオーロラ当局は新しい科学技術を使い、ホールさんの衣服から見つかったDNAの証拠と、マウラーさんの事件で収集したリンダル容疑者のDNAとを結びつけた。

ノースオーロラ警察によれば、リンダル容疑者は当時、地元でいくつかの他の事件にも関与していた。

今回発見された新しい証拠と、リンダル容疑者が関与した同様の事件の証拠によって、リンダル容疑者がホールさんの死に責任があると結論付けることができたという。

当局は現在、リンダル容疑者が、ホールさんが働いていたショッピングセンターを頻繁に訪れていたとみている。リンダル容疑者は、ホールさんが住んでいた集合住宅の駐車場でホールさんを誘拐したと考えている。

ホールさんの遺族は声明で、「この件を再検討することは信じられないほど困難でしたが、45年という長い年月を経て、ようやく終わりを迎えることができて深く感謝します」と述べた。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]