欧米諸国、ウクライナに7.6兆円融資へ ロシアの凍結資産を活用

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
被害を受けた住宅=16日、ウクライナ・ドネツク州/Inna Varenytsia/Reuters

被害を受けた住宅=16日、ウクライナ・ドネツク州/Inna Varenytsia/Reuters

(CNN) 米ホワイトハウスは23日、米国や西側諸国がロシアの凍結資産を活用し、ウクライナに対する500億ドル(約7兆6000億円)の融資に向けて動いていると明らかにした。米国はそのうちの200億ドルを拠出する。

バイデン米大統領は声明で、融資について公式に発表した。米国による200億ドルの拠出はロシアの凍結資産から得られる運用益によって返済されるとし、ウクライナは納税者に負担をかけることなく、現在必要とする支援を受けることができると説明した。

バイデン氏は融資について、国を守り再建するウクライナの人々を支援するものだと述べた。

バイデン政権の当局者は融資について、冬を迎えるなか、戦争で打撃を受けたウクライナ経済にとって非常に重要だと見ている。

今回の融資の発表は、米政界での混乱が続くなかで行われた。米大統領選が約2週間後に迫るなか、共和党候補のトランプ前大統領が再選する可能性もある。トランプ氏は米国によるウクライナ支援に対し、懐疑的な見方を示してきた。

米当局者によれば、200億ドルの融資のうち少なくとも半分は年内にも拠出する見通し。バイデン政権は最初の100億ドルの融資で経済支援を行い、残りの100億ドルで追加の軍事支援を行う計画。ただし、ホワイトハウスが融資の一部を軍事支援に回すためには議会からさらなる権限を確保する必要がある。

当局者によれば、ホワイトハウスが必要な権限の確保に向けて議会と合意に達しなかった場合、融資は全額、経済支援に回すという。

500億ドルの融資のうち残りの300億ドルは、欧州連合(EU)や主要7カ国(G7)などが提供する。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「米国」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]