女性絞殺事件の容疑者、30年後に特定 非営利団体の協力で 米ラスベガス
捜査官らが遺伝子系図を使って事件を解決するには、犯罪現場から収集した容疑者のDNAを分析し、ローデータファイルに変換したうえで、「GEDマッチ」などのデータベースにアップロードする。GEDマッチは、DNAによる遺伝子検査キットを提出した人々が祖先を調べたり、親戚を探したりするために使用されている。
GEDマッチは容疑者のDNAデータファイルを分析し、同サイトにデータをアップロードした容疑者の血縁者を特定する。次に遺伝子系図学者は、アップロードしたDNAの人物の家系図を作成し、家系図のどこに容疑者がいるかを特定する。
その後、捜査官は犯罪現場で見つかったDNAと一致するまで、親戚からDNAを収集し、逮捕につなげる。
この新しい強力な法医学手法は、ここ数年で法執行捜査官の間で広く普及。米国で特に難解な複数の未解決事件を解決するために用いられてきた。最大の功績はゴールデン・ステート・キラーと呼ばれたジョセフ・ジェームズ・ディアンジェロ容疑者の逮捕だ。ディアンジェロ容疑者は1970年代と80年代に12人を殺害し、50人以上に性的暴行を加えた容疑で2018年にカリフォルニア州で逮捕された。