米司法長官へのゲーツ氏起用、共和党内で慎重な反応
(CNN) トランプ次期米大統領が13日に発表したフロリダ州のマット・ゲーツ元下院議員の司法長官への起用について、上院司法委員会の共和党のメンバーの反応は慎重なものとなっている。
性的人身売買容疑で司法省の捜査対象になったことのあるゲーツ氏については、下院の倫理委員会が性的な違法行為を調査していた。同氏は司法長官指名を受けて下院議員を辞職したばかり。
ジョン・コーニン議員(テキサス州)は下院倫理委の調査結果を「絶対に」見たいと発言。ただし、司法長官への指名にかかる重大な疑問は上院の通常の承認プロセスを経て検討されると述べた。
リンゼー・グラム議員(サウスカロライナ州)は下院倫理委の調査結果にはさほど関心を見せず、承認手続きの中でゲーツ氏が厳しい質問を受けるとの見方を示した。
トム・ティリス議員(ノースカロライナ州)は候補者は敬意をもって扱われるとしながらも「最終的には投票で決まり、検討の際は(候補者の)履歴書があった方が良い」などと述べた。
ジョシュ・ホーリー議員(ミズーリ州)は「指名を受けた人全員の徹底的な経歴調査が行われるはずだ」と指摘し、個人的にはトランプ氏の人選を尊重すると明言した。
トミー・タバービル議員(アラバマ州)は「正しい判断となるよう、調査結果を見る」と述べ、自身はゲーツ氏を長く知っており、ファンだとした。
下院倫理委のマイケル・ゲスト委員長は14日、調査結果について「機密事項」だとした。同委員会は調査結果を公表するかどうかを多数決で決定する予定だったが、その2日前にゲーツ氏が辞職届を出した。下院の調査は現職議員のみ対象とするため、同氏の辞職により調査は打ち切られる形となった。