米ロス山火事、死者16人に 依然として数万人に避難指示
(CNN) 米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で発生した山火事による死者が少なくとも16人となった。四つの山火事が依然として燃え続けるなか、消火活動の妨げとなる恐れのある強風が予想され、当局は鎮火に向けて取り組みを進めている。
数万人が依然として避難指示の対象となる一方、自宅に戻ったものの全てを失い、再建への長い道のりに直面している人もいる。
郡内4カ所の火災のうち、沿岸部の高級住宅地パシフィック・パリセーズの「パリセーズ火災」は焼失面積が約9600ヘクタールで、鎮火率は11%にとどまっている。
風はいったんやんだ後、朝から再び強まる見通し。警報によれば、乾燥した植生と組み合わさることで、風が新たな火災あるいは既存の火災の素早い拡大や不安定な動きを促す可能性がある。
週末までには気温が下がり、湿度が上がり、風も和らぐことで、消火活動にとっては助けとなりそうだ。気象局によれば、来週は小雨が降る可能性もある。
ロサンゼルス警察によれば、この2日間で、強制避難に指定された地域での略奪行為の容疑で7人を逮捕した。逮捕者のうち2人は消防士のふりをしていたという。