全米襲う記録的な寒波、4人死亡 南部のテキサスやフロリダで異例の積雪
ルイジアナ州の雪景色の映像をX(旧ツイッター)に投稿した男性は、「こんな光景は見たことがない」「もう二度と見ることはないだろう」と書き込んだ。
SNOW in HOUSTON! pic.twitter.com/HoYn62z35n
— University of Houston (@UHouston) January 21, 2025
21日にはテキサス州からルイジアナ州、ミシシッピ州の一部からアラバマ州にかけての一帯で雪が降り、テキサス州ヒューストンからルイジアナ州南部にかけての広い地域で7~15センチ以上の積雪を観測した。所によっては25センチを超す積雪も観測されている。
雪道を歩く親子=21日、米ルイジアナ州ニューオーリンズ/Gerald Herbert/AP
フロリダ州モリーノでは約14センチと1954年以来の記録的な積雪を観測。アラバマ州モービルでも1日の降雪量が143年ぶりに記録を更新した。ニューオーリンズなどでも記録的な大雪が予想されている。
ルイジアナ州南部では降雪に暴風が加わってホワイトアウト現象が発生。国立気象局(NWS)はルイジアナ州南部からテキサス州東部にかけての一帯に、史上初の暴風雪警報を出した。
南部では雪の影響で空港の閉鎖や運航停止が相次ぎ、21日は各地で2300便以上、22日は900便以上が欠航となった。テキサス州やルイジアナ州では同日、州間高速道路の大部分の区間が氷雪のため通行止めとなり、ニューオーリンズ地域は幹線道路を封鎖。学校は軒並み休校となり、ルイジアナ、ジョージア、アラバマ、フロリダ、ミシシッピの各州は非常事態を宣言した。
北部のカナダとの国境地帯や南部のメキシコとの国境地帯は2日連続で猛烈な寒さに襲われ、氷点下の冷え込みが続いている。